アメリカ旅行日誌【6日目】さよならアメリカ、スィーユーレイター
アメリカ旅行日誌【6日目】さよならアメリカ、スィーユーレイター
今日はちょっと遅めに8時に起床。アメリカ旅行で初めてアラームで起きた。ゆっくり準備をし、(すげーナイスな部屋だったよ!とか言いながら)チェックアウトし車でLAXへ。
Uberの運ちゃんがすごい親切なやつで「LAXのどのターミナルだ?分からない?航空会社は?AAか、なら第4ターミナルだ」ときっちりターミナルまで届けてくれた。エントランスで降ろされて歩いて行くもんだと思ってたよ。
飛行機のチェックインにはパスポートだけあれば良い自動チェックイン機でめちゃめちゃ楽だった。あとは乗って帰るだけ。
待合ロビーにポストがあると思ってポストカードを買っていたんだが、あいにく読みが外れ、今回は旅行先から郵便を出すやつはできなかった。あと空港で買ったサンドイッチが絶望的に不味くてほぼ食べずに捨てた。
本屋でアメコミとイーロンマスクの伝記を書い、英語が話せないブラジル人の女性にモバイルバッテリーを貸したりしながら待った。飛行機の中では11時間ほぼ一睡もせずに映画を観まくって今は日本に着くほんの手前でこれを書いている。
今回は夢にまでみた初のアメリカ旅行。たまらなく最高だった。
ニューヨークやボストンにも憧れていたが、最初の行き先がカリフォルニアで良かったと思う。
さらばだ。また来るよ、アメリカ。
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と、ここで旅行で書いたメモは終わり。
実際の帰国から日誌をアップし終えるまで実に半年以上かかってしまった。やっと完結だ。
1人であちこち歩き回りながら色んなことを考えて、本当にいい旅だったと思う。
実はこの旅行が僕の人生を大きく変えるかもしれないのだが...それはまた別のお話。
それでは。
アメリカ旅行日誌【5日目】UCLAからサンタモニカ
アメリカ旅行日誌【5日目】UCLAからサンタモニカ
この日は7時には起床。
今日はロサンゼルスで全日過ごす最終日。あぁ、旅行もあっという間に終わるな。
買いたいものがあったのでまたホールフーズへ。昨日と似たような朝食ブッフェを食べて水といくつかの日用品を買ってホテルへ戻り、支度をして今日はUCLA(University of California, Los Angels)へ。
UCLAも特にやりたいことなどはないのだが、やはり有名な大学だし、大学生時代はとにかくアメリカへ留学したくてたまらない日々を過ごしていたから(結局叶わなかったわけだけど)、雰囲気だけでも味わいたかったのだ。
たまたま前日くらいにYouTubeでUCLAの日本人学生たちが、吉野家のレビューをしていたのも気になっていた。着いて早速うろうろ探し回ってYoshinoya UCLAへ。
久しぶりのコメだ。白米が大好きな自分としてはコメが食えないのが海外旅行唯一と言ってもいい苦しみ。吉野家は日本の味に近かったし美味かった。
値段はレギュラーサイズで$6.75。日本の倍くらいだろうか。日本の牛丼みたいにアメリカで$3でお腹いっぱいになるファーストフードは無いと思う。(もしかしたらあるのかな)
とりあえずお腹いっぱいにもなって、天気も良いのでUCLAの有名な講堂ロイス・ホールへ行き、その近くの綺麗な芝生の斜面でアメフトのグラウンドを見下ろしながら昼寝をすることにした。近くのUCLA Storeで学生っぽいTシャツも買っておいて完全に学生になりきる。あぁ、おれこういう留学生活に憧れてたんだよなぁ。
そうそう、大学に来てやっと日本人っぽい人たちというか、アジア系の人たちとすれ違ったと思う。街ではほとんど日本人を見かけなかった。ベニスビーチやサンタモニカみたいな海辺のド観光地には日本人もいるのだが、基本的に街で会うとこはないのが意外だった。
留学妄想をしながら小一時間ほど昼寝し、脚や腕がまた日焼けでひりひりし始めたところで起床。今日はかなりのんびり行動だ。
適当に地球の歩き方でウエストサイド周辺のページをめくり、ゲッティセンターという現代美術館に行くことにした。ここでUberの目的地を間違えて2回も乗る羽目になり、お金を無駄にしてさらにゲッティセンターが月曜休館という痛恨のミス。。
交通費を取り返そうと思い、ここで初めて路線バス移動を選択。メトロバスに乗り今度はビバリーヒルズ付近へ移動、できたのは良いのだが…このメトロバス、料金定額で$1.75なのだが、お釣りが出ない。なのに$5札を入れてしまうミス…。やれやれ今日はついてない。最終日のんびりし過ぎて下調べが足りてなさ過ぎた。
ロサンゼルスで地下鉄とバスを利用するなら「TAPカード」というSuicaみたいなプリペイドカードがおすすめ。日本で先輩にもらったのに忘れてくるという凡ミスも痛かった。
心も折れたのでもう帰ることにし、ビバリーヒルズへ行く途中のセンチュリーシティーでちょっとショッピングモールを見回ってからUberでサンタモニカへ向かった。
サンタモニカもロサンゼルスで有名なビーチで、泊まっているベニスとサンタモニカは観光道路で繋がっているので散歩気分で歩ける。ここで気になっていたシェアスクーターをチェック。BIRDというロゴのものと、Limeというものがある。
なんでもロサンゼルスというか西海岸では今空前のシェアスクーターブームらしく、街中をこれでスイスイ行く人をよく見かけた。早速登録方法を確認すると…アメリカ国内の運転免許証が必要…。国際免許証不可(持ってないけどさ)。なんだよ、観光客お断りなのかよ!残念。とぼとぼ歩いて(いや、歩いてても楽しいんだけどね)ホテルへ戻った。
サンタモニカから20分か30分くらい歩き続けてベニスに帰ってきた。最後はベニスビーチの夕陽でも写真に撮ろうかと思っていたのだが、ホテルのベッドでごろごろして夕焼けを待つうちにスヤァ。気づいたら日は暮れていた…。
なんだか、ロサンゼルス最終日を微妙な感じで終えそうだったが、明日のためにUberを見ていてUber Eatsの存在に気づいた。そういえばそんなものもあったな。近くの店を見ていると何やらちょっと遠くに日本食の店があり、ラーメンだの丼だのを届けてくれるみたいだ。昨日の夜寒くてめっちゃラーメンが食べたかった時に気付いていればな、と思いつつ豚チャーシュー丼を注文。
美味い。よしお腹いっぱいだし寝よう。
アメリカ旅行日誌【4日目】ハリウッドそしてララランド♪
アメリカ旅行日誌【4日目】ハリウッドそしてララランド♪
昨日が恐ろしく早寝だったため、今日は朝6時には目が覚めてしまった。
軽く10時間以上寝てしまったからお腹も空いてるし早速出かけることにした。
まずGoogleマップで調べたのが近くのスーパー。
アメリカ旅行中の小さな楽しみにしてたことがスーパーマーケット探索だ。
どこの国に行ってもやっぱりスーパーマーケットは独自の品揃えがあって楽しいものだ。
調べてみると徒歩20分のところにWhole Foods Marketがある。
なんとなく聞いたことがあるからそこへ行ってみることにした。
後から知ったのだが、ホールフーズは有名なオーガニックスーパーで、実はアメリカではかなり高級めなスーパー。
ウォルマートみたいな貧困層向けではないため、客層もかなり良い。
最近Amazonに買収されたのでプライム会員だとAmazon決済で購入ができるそう。
ホテルから歩いてみるとだいたい15分ほどで着いた。
着いて入ると何やらブッフェ形式の料理がある。
一日中やっているのか、朝だけなのか分からないが、オーガニック食品でブッフェバーが楽しめるようだ。
とりあえず周りの客の見よう見まねでおかずとパンを買い、外の席で食べてみる。
美味い。美味いし朝早起きしたからすがすがしいし、最高の気分だ。だいぶにこにこしてしまった。
食べ終わってもう一度スーパーに戻り、お土産用にオーガニック品を見て回る。
塩やコショウのボトルも綺麗なので一つずつ買ってみた。
あとは彼女に頼まれていたのでジョンマスターオーガニックのシャンプーとトリートメントも購入。
「ジョンマスは日本で買うより安い」と聞いていたが安いかどうかは分からん。
こんな小さなシャンプーに$20も出すなんて、どっちにしろ高いと思うんだが。
ちなみにジョンマスターオーガニックはオーガニックって名前なだけで全然オーガニックじゃないって聞いたことあるが…。まぁいいや。お使いとして言われるがままに買っておく。
そんなこんなで買い物をして帰り道を歩いていると、バーのテラスででっかいテレビにサッカーが映っている。
あ、今日はW杯 日本vsセネガルだ!早速バーに入ってコーラを注文。
Twitterで日本の友達のツイートを見つつ試合を観ていると1人の白人男性が入って来て「ハジメマシテ!」
一緒に試合を観ることになった。
ハーフタイムに色々話していると、彼はいとこが日本人と結婚して三鷹に住んでいるらしく、日本には2度ほど来たことがあるんだそう。
逆に僕はLAに来るのは初めてなんだ。今日はこのあとハリウッドにいこうと思ってる、などと話してしばし盛り上がった。
試合結果は皆さんご存知の通りだが、最後は「まぁベストではないけど良い試合だったんじゃない?日本は良いチームだね」と言ってくれてお別れ。本当に良い人だった。しかもイケメン。写真撮ってくれば良かったな。
ホテルに戻るとカメラなどの支度をして早速ハリウッドへ!地下鉄はこわいのでこれもUBERを使った。
ハリウッドの見所はいくつか調べて行ったが、
・ハリウッド&ハイランド:ショッピングモール
・チャイニーズシアター:有名人の足跡とか手型があるとこ
・蝋人形館
…など、どれも基本的にちょっと見てお土産買うだけなので1時間もすれば飽きてしまった。
あと、チャイニーズシアターは例の黒人CDマンの名所らしく、かつ悪質度高め。
マジで断ったのに本当にしつこいし最後チャイニーズシアターに逃げ込んだら「Fuck You!」だって。
別にどうでもいいんだけど、普通に気分が萎えた。
基本的に彼らは路上でしか声を掛けられないらしく、ショッピングモールとか他のスポットのゾーンに移動するとさらっと消えます。
毎日こんなやり方で金を稼いで大変だろうけど、本当に鬱陶しかったな。
なんか疲れたのでハリウッド&ハイランドのテラス席でしばらくひと休み。こういうショッピングセンターならかなり治安はいいので持ち物に気をつければちょっとうとうとしても大丈夫でした。
そのあとはちょっと移動して今日のメインイベント。Warner Bros. Studio Tourへ!
ここは映画のロケセットが残っているハリウッドの名所で、ララランドにも出てたとこ。
基本的にララランドみたいに人が自由に出入りできるようなことはなく、実際にまだ撮影に使われている極秘セットもあるので、スタッフと一緒にバスで周るだけ。
チケットは日本の代理店とか通さずにオンラインで買っていくのがおすすめ。(そのほうが安い)
それでも映画好きや海外ドラマ好きにはたまらないと思います。
「このセットはララランドにも使われたし、オーシャンズ13にも使われたのよ」なんて、びっくりするよね。
ここはハリウッドに残る唯一のジャングルのセット。ジュラシックパークでT-REXが飛び出して来たのはまさにここ、とかね。ウワァ!アツイ。
もちろん野外セットだけじゃなく、屋内のセットも見られたが、そこは撮影禁止。
あとは最後に行ったお土産ショップがかなり良かったかも。
ハリポタとアメコミのグッズがほとんどだったが、ワーナーのロゴ入りのグッズがかっこよくてぽんぽん買ってしまい、結局$140くらいは買い物した。
楽しかったスタジオツアーが終わるともう夕方、今日は日暮れまでに行きたいところが。
それはここ、グリフィス天文台!
ララランドでも、イエスマンでも使われたロケ地。
ここはロスの景色が一望できる絶景スポットだし、何より夜の景色がすごく綺麗。
今回の旅行の大目的のひとつだ。中の展示もすごく良くて、天体関係の博物館みたいだった。(入館料は無料)
日没後はすごく寒くなるので写真を撮ったらすぐに撤退。
これ書いてなかったが、サンディエゴもロサンゼルスも早朝と日没後がかなり寒い。
昼間の暑さは急落する。たまたまフェスで買ったウィンブレみたいな素材のパーカーに何度命を救われたか。
これ以外にはフライト用の分厚いもこもこパーカーしか無かったから、薄くて持ち運びやすいフェスのパーカーにはかなりお世話になった。
ということで、またUberでホテルまで。この時初めてuberのpool(乗り合い)で日本人と一緒になった。旅行中に日本人とpoolしたのはこの時が最初で最後。女子大生っぽい2人組みだった。
ホテルに着くとやっぱり疲れていてこの日は21時には寝たと思う。なんて健康的な毎日なんだ。
YouTube Premiumでエンタメはどう変わるか
2018年11月14日、日本でもYouTube Premiumがローンチしました。
概要については多くの記事で書かれている通りなのでここであえて深堀りすることはしませんが、重要なポイントは下記と考えています。
①YouTubeが広告による収益モデルを捨てようとしている
②YouTubeがオリジナルで制作するコンテンツは課金ユーザーにしか見せないつもりだ
(②は無料モデルでも放送される可能性はあります)
これまで世界中のインターネットユーザーはちょっとうざい5秒の広告を我慢することで、1日に10億時間も再生されるYouTube上の動画を全て無料で観ることができました。
また、YouTuberと呼ばれる人たちは自分が作った動画コンテンツに広告を差し込むことで「好きなことで生きていく」ことができていました。
しかし、これからは違います。
Googleが年間300億ドル近い利益の中から多額の投資をして制作するオリジナルコンテンツは、月額¥1,180という他のVODサービスと比較しても決して安くない金額を払えるユーザーのみが楽しめる”プレミアム”なサービスになります。
YouTuberは広告収入が減少し、自分の好きなことだけでは稼げなくなり、企業の商品を紹介する(いわゆる企業案件)という道へ進むか。
企業案件を斡旋してくれる事務所に所属していないYouTuberは、YouTubeで生きていくことはできなくなるでしょう。
月額課金制でサービスを受けられる「サブスクリプション」というビジネスモデルは近年急増しており、特にこの動画領域ではまさに戦国時代の様相を呈しています。
レンタルビデオサービスから切り替えて大成功したNetflixは世界的にも現状覇権を得ていますが、そんなNetflixも生涯安泰とは言えません。
映画配給会社のディズニーやワーナー・ブラザースもVODサービスへ乗り出そうとしており、おそらくサービスローンチ後には現在Netflixなどに卸している自社コンテンツを引き上げ始めるでしょう。
そうすると私たちユーザーは観たい映画やドラマ、アニメを観るためにはそれぞれのサービスで月額を払うことになります。
Netflix, Amazon Prime Video, Hulu, Disney, Warner... YouTube Premium.
こうなることで動画コンテンツ、エンタメ業界、果てはポップカルチャー全体はどう変わるでしょうか。
まず、無料YouTubeの広告モデルで生き残ろうとするYouTuberたちは月額を払えない層をターゲットにし始めます。
貧困層と若年層(10代以下)です。
同じことは民放にも発生します。
テレビコマーシャルによる広告モデルで生きているテレビ局は画面の向こうで15秒や30秒に耐えてコンテンツを観てくれる人たち(貧困層と若年層と老人)にウケのいい番組作りに切り替えます。
(これはすでにそうかもしれません)
貧困層は質の悪いエンターテイメントを広告に耐えながら閲覧していくことになるわけです。
一方で広告主側も次第にそういったコンテンツの合間に自社のブランドが挟まれることを好ましく思わなくなります。
テレビの終焉です。
これでめでたしめでたしなんでしょうか。
ポップカルチャーはどんな家庭の人にも等しく楽しみを与えることで人生に希望を与えるものではないのでしょうか。
広告を我慢してサービスを楽しむという長くエンターテイメント業界を支えてきた構造が変わろうとしています。
本当にこの流れでいいのか。
そんなことを思ったので書きました。
アメリカ旅行日誌【3日目】サンディエゴからロサンゼルスへ!
(ロサンゼルスの海辺のリゾート、ヴェニスビーチにて)
アメリカ旅行日誌【3日目】サンディエゴからロサンゼルスへ!
今朝も時差ボケなのか、朝6時にはスッキリ目が覚めた。
お腹は空かなかったので朝食はスキップ。
準備を終えてリビングに出て、眠そうな猫ちゃんにだけ挨拶をして外に出る。
結局ホストには会えなかったな、と思いながらアパートのゲートを出るとすれ違った女性が「あなた、Airbnb?」
やっと会えた!
泊まっている間は一度もホストに会えなかったのだが、やっとここで出会えた。Airbnbのプロフィールでも顔は知っていたが、40代くらいの笑顔が明るい女性だった。「本当にいい部屋だったよ。ありがとう!」などと言ってお別れ。マジでいい家だった。次来るときも泊まりたいくらい。
(2日目にはもう堂々と膝に乗って来る猫ちゃん)
さて今日はサンディエゴを離れ、ロサンゼルスへ移動する。
実はここの交通手段をすっかり失念しており、1日目の夜にあわててバスをオンライン予約していた。
この交通手段については備忘録&Tipsということで紹介しておく。
まず、サンディエゴからロサンゼルスには電車でも行ける。アムトラックという全米規模の鉄道で、路線が海沿いを走ったりしてたいそう綺麗だそうだ。しかしちょっと高いので今回は却下。
ということでGrayhoundという長距離バスに乗ることにした。
まずはUberで停留所まで移動し、そこからバスに乗る。日本でいう高速バスみたいなものでチケットはオンラインで簡単に購入できるし、あとはApple Walletに登録しておいてちゃんちゃんという感じ。
なのだが、メリットデメリットがある。
メリットとして、グレイハウンドはサンディエゴとロサンゼルスを結ぶ公共交通機関で最も安くて便利なことは間違いない。値段は確か20ドルくらいだったし、路線バスではないので途中で止まったりせずに目的地までダイレクトで到着する。
一方でデメリットは、治安と設備が悪い。
グレイハウンドの発着地点は低所得者層が多いエリアに配置されることが多く、実際にサンディエゴの出発停留所へUberで向かった時も正直震えた。
綺麗な道路にかわいいおうちばかりだったノーマルハイツから、サンディエゴの中心街を抜け、一気に暗い街へ突入。ゴミがそこらじゅうに散乱し、ぼろぼろの衣服で足を引きずり歩く人たちがちらほら。そして黒人、黒人、黒人…。
Grayhoundの停留所には必ず警官が常駐しているため、1歩たりともそこから出ないことが大切なんだそうだ。
クソでかいスーツケース(しかもド派手な黄緑色だ)を引きずったガリガリの日本人なんて瞬殺だろう。これがどでかいデメリット。
とはいえ、全米の主要都市は全てGrayhoundで繋がっているそうなのでお金が使い放題じゃないスタイルの周遊にはおすすめだ。
バッファを読み間違えてだいぶ早く着いてしまい、天気も悪く気温が低かったので停留所で震えていると、ガードのおばちゃんが「ロスへ行くの?ロス行きなら今あるからそれに乗っちゃっていいわよ」とチケットの時間より2時間も早い便に乗せてくれた。それで良いのか。
乗ってからはひたすらケツの痺れとの戦いなわけだが、隣のお兄ちゃんがずっと誰かと電話していて眠れはしなかった(し、このバスで眠ってはいけない)。
設備も悪いと書いたが、最後列は壊れたトイレの横にあって異様な臭いがした。(smells like urine と言うそうだ)
乗っているうちに色々と考えたのだが(この日記も大半の下書きはバスで書いたものだ)
圧倒的車社会のアメリカで長距離移動に公共交通機関を使わなければいけない人がどんな人なのか。よくわかった。
そして「ん、治安が変わったな」と思うきっかけがゴミや建物の故障よりも歩いている人たち、端的に言えば黒人が増えたことで1番よく分かるという残念な事実。
あまり海外経験がないため、治安について意識することは少なかったが、やはりアメリカでは人種と貧困が強く結びついていると思った。そして白人でもなく黒人でもないアジア人旅行者は最弱だとも。
などと考えていたらロサンゼルスに到着。ネットの情報によると全米に数あるGrayhoundの停留所の中で、LAの停留所は治安がぶっちぎりのワースト1位だそうだ笑。
到着が真っ昼間の13時とかだったのでまだマシだったが、たしかに周りの雰囲気はあまり良くなさそうだったのですぐにUberを注文し、ベニスビーチのホテルへ直行した。
今日から3泊するのがここ、ロサンゼルスの中でも特に賑わうビーチ、ベニスの浜からわずか徒歩1分のRose Hotelだ。
旅行計画の際、LAでの宿泊地とホテル選びはかなり時間を使った。LA市はとても広いため、宿泊地を間違えると観光地への移動にかなり手間がかかるし、人気のエリアのホテルは料金がとても高いからだ。
結局スケートボードパークが近いこととビーチリゾートの雰囲気に誘われて場所はベニスを選び、あとは金額と評価がキャパに収まる範囲で各種サイトとにらめっこし、なんとかここを予約した。
レビューの類はbooking.comとtripadvisorが1番役に立った気がする。
日本の旅行サイトは料金がちょっと高くなっている(気がした)ので、英語が苦手でなければ上記のような海外サイトを活用するのがおススメだ。
部屋はベッドと洗面台だけの簡素な作りだが、清潔感があり、ただ泊まるだけならこれで充分。シャワーとトイレは共用だが部屋数が多くないのでいつも空いていたし、タオルもたくさん置いてあるのでとても便利だった。
スタッフは若いサーファーガールのバイトって感じで気さくで簡潔。
ホテルに着いたら早速ベニスビーチに繰り出し、有名な浜辺の道路を歩くことにした。
ここにはたくさんの路面店と出店があり、ちょっとしたお土産を買うには絶好のエリアなのだ(結局お土産は買わなかったが)。することもないのでぷらぷらとベニスの端っこまで歩いた。
ここで初めて黒人に話しかけられることになる。
ここから何度か同じ目にあってかなり嫌な思いをしたのだが、ロサンゼルスの観光地にはCDの押し売りというのがよくある。
黒人が突然ぺらぺらの紙ケースに入れたCDを「free!」などと言いながら渡してくる。当然要らないので断るわけだが、「いや無料だよ。マジだよ。友好の印にさ、持って帰れよ」と言ってくる。マジで要らないので断るが「どこから来たんだ?日本?おれの彼女日本人だぜ!」(たぶん、いや絶対嘘だ)などと言ってくる。どの黒人も同じ流れだったので書いておくと
「無料だよ」→「どこから来た?」→「日本には家族がいる or 彼女が日本人 or 妻が日本人だよ」→サインするよ →サインしたろ?or 受け取ったよな?→ 金くれ
これがマジで鬱陶しい。ネットでググるとやはり日本人が狙われて買わされるものらしい。実際CDに音楽が入ってるかどうかはいっこも買ってないので分からんが、日本人だと分かるとこれだから…。どいつもこいつも同じパターンだったんだが、巨大組織なのかマニュアルでも売ってあんのか。
ちょっと関係ないが、日本人と分かりづらいように旅行中は人が多いところではサングラスを掛けていた。もちろんカリフォルニアの日差しが眩しいのもあるけど、黒い目や日本人の目つきというのは何よりカモだと思われやすい。詐欺野郎たちも中国人には面倒だから話しかけてないようだったし、これは結構必要なテクかもね。
まぁ、そんなこんなでベニスビーチを散策。超有名なスケートパークを眺めたり、ハンバーガーを食べたり、した。
夕方18時ごろホテルに戻ると日差しの強さと昨日のフェスでの日焼けが痛くてかなり体力を消耗しており、速攻寝てしまった。
この夜は、鼻の日焼けから出てくる謎の体液(たぶん鼻の表面に見えない水ぶくれがあってそれがつぶれたやつ)がずっと表面から垂れて来て気持ち悪くて悩まされ続けることになる。
続く
アメリカ旅行日誌【2日目】Vans Warped Tour 2018
(Vans Warped Tour 2018, San Diego, SDCCU Studiumにて)
アメリカ旅行日誌【2日目】Vans Warped Tour 2018
これが時差ボケというやつなのだろう。朝6時ごろには目が覚めてしまった。
【0日目】にも書いた通り、今日はこのアメリカ旅行の大目的の1つ、Warped Tourに参戦する日である。
ワープド・ツアー(Warped Tour)とは、アメリカ合衆国で毎年6月~8月辺りに開催されている、アメリカ最大級のロック/エクストリーム・スポーツの祭典である。全米を代表する複合型フェスティバルの一つで、毎年、主にパンク・ロック・バンドを中心とした100を超えるロックバンドと、超有名BMXライダー、プロのスケーターなどを交えて、全米40以上の都市をサーカス団の如く回る。(ワープド・ツアー - Wikipedia)
Wikipediaにはまだ「毎年行われている」と書いてあるが、実は違う。
幾多の素晴らしいロック、パンクバンド、スケーターを生んできたWarped Tourだったが、近年のクソ音楽(Enema Damn Music)の潮流に押され(Punk is not DEAD!)、今年で歴史に幕を閉じるのだ。
おそらく大半の日本人にはどうでもいいことなのだろうが、個人的にはすごくショックで、まぁそんなフェスの最後を見届けるために今回はアメリカに来ているわけなのだ。
どうやらまだ家主は寝ているのでここでも挨拶はできなかったが、とりあえず起きてシャワーを浴びると、猫をひとしきり撫でてから朝食をとりに最寄りのカフェに行くことにした。
(カフェまでの道で高架から見下ろしたハイウェイ。なんだかすごくアメリカっぽい)
カフェではフレンチトースト(と書いてあったが実際はケーキのようなもの)と、フライドポテトとベーコン、それにコーラを頼んでお腹いっぱい食べる。最後にチップの計算に頭を悩ませながら支払いを終え、フェス会場までUberを呼ぶことにした。
Uberについてはもっと早く、空港に着いた時から活用しておくべきだった。来るのがすごく早いし、車は綺麗だし、何より異様に安い。日本のタクシーの半額くらいなのではないか。
だが1つ注意がある。UBERのアプリ利用にはSMSによる電話番号認証が必須なため、必ず旅行前に日本で認証を済ませておくことだ。
SMSの受信自体は海外で行っても高額請求には繋がらないらしいのだが、私のau iPhoneの場合は何をどう試行錯誤しても海外でSMSが一切受け取れなかった。
これには正直困った。
軽く1時間くらいスマホと格闘したが受信できず、最後には日本にいる彼女にお願いして彼女の番号で認証をしてもらった。そのせいで旅行中何度かUBERのドライバーから彼女に電話がいってしまうことになった。。
なんとか認証を済ませ、初めてのUBERでスタジアムに到着。いよいよワープドツアーだ。
ここでの体験は普通のフェスの楽しみ方と変わらないので詳細は省く。好きなバンドを見ながらだらだら歩き回り、コーラを飲んだり、ハンバーガーを食べたりした。
日本のフェスと違うなと感じたのはスタッフの少なさと案内の不親切さ。どこでチケットを引き替えればいいかも分からないし、クロークはたぶん無かった。
しかし不満ではなく、そこも楽しめたと思う。アメリカを横断して何十箇所も行くのだから、ミニマムの設備で行くしかないのだ。ステージの設備も日本の大型フェスに比べるとチープだ。
どのバンドもMCで「これが最後のワープドツアーだなんて信じられるかい?」と言ってたね。
そんなこんなで朝の10時から夜21時までヘトヘトになってフェスを楽しみ、ひどい日焼けで鼻は水ぶくれになりながら帰った。
帰りにUBERを使った時は、周りにUBERの車が多すぎてどれだかわからず、ドライバーが彼女に電話をかけてしまっていた。
最後にはこちらが車を見つけて乗ったのだが「オイオイ、電話したら女の子が出たぜ?」「あぁ、ごめん。それ彼女だ。代わりに呼んでもらったんだ」というような会話をする羽目になった。
繰り返すが、どっちにしろ海外で日本の携帯電話の通話機能は使えない(正確には高額請求を避けるために使わないほうがいい)ので、UBERのドライバーと電話でコンタクトすることは不可能。
確実にお互いを見つけやすいような場所で呼ぶことをオススメする。
こうして宿泊先に帰って来たが、ここでもホストには会えなかった。迎えてくれたのは猫ちゃんだけ。サンディエゴ泊は今夜が最後だが、会わずに終わるのか?
続く。
アメリカ旅行日誌【1日目】サンディエゴ、夏。
(サンディエゴでの宿泊エリアNormal Heights)
アメリカ旅行日誌【1日目】サンディエゴ、夏。
成田から10時間のフライトを終え、サンディエゴ国際空港についたのは昼の12時だった。
ゲートを出てすぐ空港のガイドに声を掛けられ、電車に乗りたいと言うと「電車はない。シャトルに乗って行くのよ」とのことなのでバスを探す。
空港内を歩くと「シャトル」と書いてあるブースがあったのでそこのお姉さんに「ここに行きたい」と事前に印刷しておいたGoogleマップを見せる。
そこには空港とAir bnb先を結んだ交通案内が記載されているのだが、Googleマップの表記を日本語のまま印刷したのはミスだった。僕はこの後も何度も同じように思うことになる。
道順説明などが何も読めないので目的地の住所だけ読み取ってお姉さんが「ノーマルハイツね?」と確認してきたがよく分からない。
結局お姉さんがドライバーに行き先を電話で伝え「あれに乗って」と指差したのは小さなバン。てっきり路線バスのようなもので行くのだと思っていたのだが、どうやら私が話しかけるブースを間違えたらしい。「シャトル」と行っても乗合バスのシャトルと路線バスと2種あるのだろう。
乗合バス(バン)へ行き、おっちゃんに行き先を伝えたところからが大変だった。おっちゃんの言ってることが何一つ分からない。この地図じゃ行き先は分からんと言ってる気もするのだが全く聞き取れない。
おっちゃんも「なんだこいつ」という感じでしまいには「そこの家のやつ呼んで迎えにきてもらえよ」と言い出す。もちろんAirbnb先とそんな話はしてないので「行かなきゃいけないんだ」と粘ってなんとか乗せてもらった。
後から3人家族がきて一緒に乗ることになり、とにかく出発はできたので良かったが、自分の英語の通じなさには正直自信を無くしかけた。
(助手席からの景色。外は30℃くらいあったと思う)
乗ってすぐ、3人家族の目的地の方が近いようで、まず向かった先はなんと「NAVY BASE」というエリア。最初は海兵隊の基地なのかとマジでビビった。駐車場に入る時も警官みたいなのがIDチェックしてたし。実際はどうやら海兵隊員のその家族用の宿泊施設のようなものだったらしい。
「おれはリタイア(退役)したんだが、泊まりに来たんだ」とガードマンに旦那さんが説明して中に入った。
しかしホテルのエントランスでしばらく待っていると「だめだ。満員だってよ」と旦那さんが帰って来てしまった。そこから乗合バスで一緒にモーテルを探すことになり(といっても私は助手席で黙って座っていただけだが)、サンディエゴの中心部をだいぶぐるぐる回ったが、どこも満員のようだった。
途中で旦那さん奥さんと「私たちタイから来たの。あなたは?」「おお、俺は昔アオモリに住んでたことがあるよ」みたいな会話をしながら最後にはホテルは諦めて空港に帰ること。
まぁ暇だから別に良いのだが、「いったん空港に戻ってまた話の通じないおっちゃんに行き先を伝えなきゃ行けないのか…」と内心げんなりしていると
「先に彼の行き先にいってくれよ。お代は俺が払う。だいぶ連れまわしちゃったからな」と旦那さん。「いやいや、払うよ!」と言ったが、旦那さんも奥さんも「いいのいいの」と言うので甘えることに。
そこからやっと私の行き先を確認することになったのだが、地図が日本語問題はまだ続いており、なおかつここで発覚したのが「へい、ドライバーさん、おそらく君の訛りが強すぎて彼は何言ってるか分かってないよ」というひとこと。あぁ、このおっちゃんメキシコ訛りかなんかなんだ。だから全然聞き取れなかったんだ…。
こうしておっちゃんとの会話を全部夫婦に通訳してもらいながらやっとAirbnb先のすぐ近くに到着。一件落着だった。
そして家までの道がこれ
とにかく綺麗な街でびっくりした。
周辺がNormal Heightsという地名だというのはやっとこの時に分かった。もっと早く調べておけばドライバーへの行き先の伝え方も住所だけじゃなく楽だっただろう…。
詳しく調べてはいないが、たぶんサンディエゴの中でもかなり高級なエリアではなかろうか。
歩いてる人は白人ばっかりでアジア人なんて全然いないし、道沿いには1階建てのこじんまりとした可愛い家がひたすら並んでいる。
そうこうしているうちにAir bnb先に着いたが家主はおらず、猫ちゃんがお出迎え。
眠そうな猫ちゃんになでなで挨拶をしてすぐ探検に出発した。
さて、マディソンアベニューというノーマルハイツのメイン通りに出て、まず探したのはスケートショップ。
ノーマルハイツ周辺はすごく道路も整っていて「ここで滑ったら気持ちいいだろうなぁ」という思いにかられたのだ。なお自分のスケートボードはトランクに入らなくて置いてきていた。
しかし、
Googleマップでは2-3箇所候補が出ていたので途中でスーパーなども物色しつつだいぶ歩きまわったのだが、結局どれも情報が古かったようで見つからず、スケボーは断念して宿に戻ることに。
宿に戻るったのは19時か20時ごろだったと思う。お腹もすいていなかったし、時差ボケと初日の疲労であっという間に寝てしまった。
問題はここでまだホストに会えていなかったことである。
続く