海外経験ゼロの僕が外資系で転職活動をした記録 Part.3 -クセの強い書類・面接編-

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Part.2ではエージェントと転職のチャネル選びについて書きました。

そのあと無事にエージェントなりリクルーターから連絡をもらったら早速選考開始です。

 

外資系は大体の場合、下記のような流れになると思います。

リクルーター/エージェントと電話 → 書類を送ってね、と言われる → 面接の連絡が来る

 

ここで注意なのはエージェントではなく、企業のリクルーター(direct recruiting)で電話がきた場合、それは0次面接です。メッセージでは「フランクに情報交換(exchange)しましょう」みたいな感じで来ますが、電話では結構色々聞かれます。

 

それでは早速進めて行きましょう。

海外経験ゼロの僕が外資系で転職活動をした記録 Part.3 -クセの強い書類・面接編-

書類を作ろう

正直に言うと僕はあんまりここに時間をかけていなくて結構ぺらぺらので出してました。僕も使ったJACの下記サイトが役に立つと思います。

 

英文レジュメの書き方マニュアル|転職ノウハウ| JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)公式サイト

 

ここで大事なのは自己紹介の部分を作った後に覚えておくことです。電話面接やエージェントとの面談でも必ず自己紹介はすることになるのでまず出だしのセリフをスラスラ言えるようにしておくと自信につながります。

 

あとは帰国子女の友達に見てもらったりして文法とか言い回しを少し修正したりしました。

 

たぶんですが英語の書類で重要なのは自分のスキルと実績を明確に書いておくことだと思います。これは面接対策でもとても重要なので次でさらに詳しく書いて行きます。

 

外資面接のクセ

日系企業で中途面接を受けたことがないので本当に外資だけのクセとは限りませんし、外資にも色々あるので当てはまらないことももちろんあると思いますが、Googleなど一部の企業はかなりクセの強い面接をすることで有名です。

 

ただし、よくネットで見かける「リムジンにテニスボールはいくつ入るか?」みたいなフェルミ推定はもうGoogleではやっていないそうです。

 

主に感じた特徴は下記です。

  • とにかくエピソード重視
  • 理念・文化への理解を求める
  • 一方的ではなく対話する

 

1つ目のエピソード重視というが厄介なのですがSTARというメソッドで話すことが求められます。STARはSituation Task Activity Resultの略でとにかくこの順番で喋れば問題ないから、って感じです。

 

質問はだいたい

「これまでで最も挑戦的だった仕事はなんですか?」

「あなたの成功/失敗体験を教えてください」

「チームと意見がぶつかったことはありますか?」

ということを聞かれて、それに対して

状況説明→問題点→何をしたか→結果 の順で答えていきます。

 

Googleで面接に進むとGoogle Interview Prep GuideというA4に3〜4枚のPDFが送られて来て上記のようなことを準備してね!と言われてあと3日しかないよ...みたいな状況で徹夜で準備することになります。

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2つ目の理念・文化への理解についてですがこれは結構びっくりでした。

僕がいた会社も含めて日系企業だと理念なんて形骸化している気がするのですが、外資の一部企業では全てが理念のもとに実行されます。

 

GoogleのGreat just isn't enough.(素晴らしい、では足りない)は有名ですよね。

この他にもたくさんグーグリーかどうかを測る理念がありますし、AmazonもLeadershipに関する理念に基づいて面接が行われます。

 

最後の対話に基づいた面接というのは日系でも割と普通かもしれません。一方的に質問されるのではなく、面接時間の半分くらいは逆質問で面接官側が話す時間でした。

 

面接してくれるのは全て実際に自分がApplyしているPositionで働いている人たちになります。入社後に同僚や上司になる人たちと話して気に入られたら合格!というわけですね。

 

感覚としては面接官と転職者は完全に対等で、お互いが自分とマッチしているのかを隠すことなく確認するような感じでした。この感覚に慣れると日系の一方的で偉そうな新卒面接みたいなのにはもう耐えられなくなりそうです。

 

大切なのは自分が何がやりたいかとどんな貢献ができるかを明らかにして正直にぶつけることだと思います。

 

次は実際に対策のために僕がやったことを書きます。

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面接対策①台本を作ろう

書類のところでも書きましたが、ネイティブじゃない僕たちにとって英語面接で重要なのはどれだけ抜け目なく台本を作っておけるかだと思います。電話面接であれば目の前に台本を置いておいて読み上げてもバレませんし。

 

参考にしたサイトは下記です。

www.themuse.com

 

31問もあるので全ての質問に回答を準備するためにはカフェに朝から晩まで2日くらい篭りっぱなしで作業する必要がありました。しかもさっきのシチュエーションについて答える質問などは予備として3パターンくらいエピソードを用意したのでそこらへんは手間3倍です。

 

でもここで手を抜いたら海外経験ゼロだとおしまいです。頑張りましょう。

 

YouTubeにもjob interviewに関する英語レッスンの動画があるので参考にしました。

根気のいる作業ですが地味に効いてくるのでめっちゃ重要なステップです。

 

面接対策②練習をしよう

Google翻訳を駆使して回答を準備したら今度は何度も口に出して読み上げてスラスラ言えるようにします。

 

この作業をやっているうちにビジネスに必要な英語が揃ってくるので少し違った質問があっても答えられるようになってくるかもしれません。

 

あとは少しPart.2にも書きましたが、外人エージェントからの電話面談の時にここはかなり練習できます。多少下手くそな英語でも日本人相手ということで慣れている?人もいますし、めちゃくちゃに喋っても最悪それ以降連絡がなくなるだけで企業に落ちるわけではありません。

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面接で本当に聞かれた質問

ここからは僕が実際に聞かれた質問を書いておきます。

 

「一番の成功体験は?圧倒的成果を残した経験は?」

これは本当に何回も聞かれました。たまたま社内で表彰されたことがあったのでとにかくその話を細かく思い出して説明できるようにしていました。

 

「今のユーザーを倍にして」「クライアントからの受注を倍にして」

これを英語で話すのは結構ハードでした。。いきなり回答を出そうとせずに状況について面接官にしっかり聞くことが大切みたいです。何が原因で2分の1に留まっているのかボトルネックについて調査しているか、競合の状況はどうなっているかなど。

 

「今の会社の何が嫌で辞めるんですか?」

これは外資っぽくないですね。嫌なところはないです。もっと◯◯のスキルを生かして新しいところで挑戦したいんです、と答えました。

 

「最後に、自分を売り込んで」

とにかくいかに会社に貢献できるか話しました。俺を採らないのはとんでもない間違いだぞ、て感じで話しましたね。偉そうだったかもしれません。

 

だいたい上記のような質問が少しずつ変わった内容でした。

 

逆質問は大量に準備しておいたほうがいいと思います。

僕はボーナスがたくさん欲しいのでマネージャークラスとの面接ではいつもどんな評価軸でどんな人間を高く評価しているか聞きまくってました。極めて定量的に数字だけでボーナスが決まるという答えがほとんどでした。

 

以上でPart.3は終わりです。ここまででだいたい転職活動の具体的なアクションについては書き終えたと思うのでPart.4では全体の感想とちょっとしたTipsについてまとめられればと思います。

 

それでは。

Best Wishes,

 

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