ガチ素人が不動産投資を始めた記録③
記録①はこちら
記録②はこちら
②で自分なりに調べたり見聞きした結果、自分もいよいよ不動産を買うことに決めました。
この③では自分が具体的に不動産を探した方法と感じたことをまとめていきます。
ガチ素人が不動産投資を始めた記録③
ステップ1. 不動産業者を選ぼう
はい、まずは不動産業者選びです。結局全ては良い不動産営業マンに会えるかどうかだと思います。ここで注意なのは不動産営業マンって人によって言う事が全然違うしぶっちゃけ誰も信用できないです。少なくとも自分はそうでした。
すでに不動産を始めてる知り合いや友人もだいたい全員言う事が違います。同じ内容を複数人で言ってくる事があったら騙されてるかもしれないので距離を置いた方がいいかもしれません…
業者との繋がり方は周囲で不動産投資やってる人に紹介してもらうのが一番良いと思います。自分はそれぞれ違う人のつてで5~6社くらいの業者に会いました。
友人とか先輩とか同僚とかあえて全く違うコミュニティの人たちに紹介してもらうように気をつけましたが、これは自分が人をあんまり信用しない性格だからなのでちょっと用心深すぎかもしれません笑
ただ、みんな言う事が違う理由もちゃんとあります。この次に書きます。
その前に、不動産にいがちな営業マン紹介しときます
- ホストみたいなイケメン営業マン…馴れ馴れしい。すぐタメ口に切り替えてくる。
- ゴリマッチョ堅気じゃなさそうマン…起業してるパターン。仕事はできそう。
- ちょっと目がイッてるカラ元気マン…ノルマキツそうな業者にいがち。根は良い人。
はい、次いきましょう笑
ステップ2. 不動産業者の得意領域を見極める
なんで不動産はみんな言う事が違うかというと業者によって得意領域が違うから。
自分が会った不動産業者だけでも、
- 大手のデベロッパー
- 個人で不動産業で起業している人
- ファイナンシャルプランナー
- 中古専門の不動産管理会社
などなどひと口に不動産といっても色んな形態の営業マンがいました。たぶんもっと種類あると思います。
あと不動産のやり方(儲け方)もたくさん聞きました。
- 中古をローンで買って堅実にいきましょう
- 新築を買って5年で売却しましょう
- 中古を現金一括で買いましょう
- 住宅ローンで借りて数年したら貸しましょう
はじめに書きましたが、この記録ではどのやり方がオススメかについて書くことはしません。必ずたくさんの営業マンに会って複数のパターンを並べて比較検討しましょう!
ステップ3. 物件を調べて、並べて、競合させて、決める。
たくさんの業者に会ったら信用できそうな人を決めて提案を受け始めましょう。
自分は一番堅実そうで一番地味なビルに所在してる業者さんを本命で、次にちょっとカラ元気だけど押し付けがましくない業者さん2番手で進めました。
あとはもう好みの問題なので色んな提案物件を見てわからないことは全部質問。「物件見るときはどんなところに気をつけた方がいいですか?」「このご提案のメリットとデメリットってなんですか?」などの質問をして、もう一方の業者にも同じ質問をしたり教えてもらったポイントでもう一方の提案を見てみたり…
あとは自分で実際に物件を見に行って自分がこの家賃でも住みたいと思うかを見るようにしました。ガチ素人なので利回りがどうとかそういうのは詳しくは分かりません。
最後は2社にお互いの提案を見せて競ってもらい、より頑張ってくれそうな方に決めました。
その他、物件を決めるにあたって気をつけたこと
最後に今回の物件探しで個人的にめんどくさかったことなど適当に並べます。
- 営業うざい問題
- セミナーうざい問題
- 締め切り厨うざい問題
- 税金の話怪しい問題
1. 営業うざい問題…おおよそ営業というものは全てうざいですが毎週のようにあまり実のないLINEをしてくる営業は関わりたくなくなりました。控えめに週に1度くらいオススメ物件を送ってくるだけみたいな営業が一番ですね。自分も営業の端くれとして気をつけます。
2. セミナーうざい問題…不動産投資セミナーとか確定申告セミナーとかにしつこく勧誘されるのもだいぶうざかったです。大手さん特有ですかね。中身がむちゃくちゃ怪しいとかではなかったですがそんなに有益でもなかったです。
3. 締め切り厨うざい問題…これは賃貸の不動産営業も似たようなもんですよね。「この物件はあと3日しか抑えられないのでとりあえずここで契約書サインしましょう」ってクロージングしてくるやつ。時間ないならもう提案しないでいいですって感じでした。
4. 税金の話怪しい問題…不動産を投資用で持つとある程度の生活費を経費として計上して節税ができることもあるらしいんですが、どうやらちゃんとした業者だとコンプライアンス違反になるので営業トークに節税の話はしてはいけないそうです。ただ、固定資産税は年間いくらかかりますか?と質問をするとだいたい小さい声でこの税金は戻ってくるようにできますと教えてくれます笑
気になったところはこんな感じですかね。
はい以上がガチ素人が不動産投資を始めた記録です。
読んでいただいた方が少しでも不動産投資に興味を持っていただければ幸いです。
ありがとうございました。
ガチ素人が不動産投資を始めた記録②
ガチ素人が不動産投資を始めた記録②
前回の①ではガチ素人が思い浮かぶ不動産と不動産投資への印象について書いていきました。
②ではそれらの印象にそれぞれ自分なりの理解を書いていきたいと思います。
繰り返しになりますが間違った理解をしている可能性は十分にあります。
まず①で書いた印象を簡単にまとめるとこんな感じ。
- 持ち家は負債
- 五輪後に下がるに違いない
- 現金一括で買わなくてはならない
1と3は似てますが、これはローン問題ですね。固定資産税などの税金の問題もあるかもしれません。
家を買うと一定のペースで支出が発生し続けます。お金を増やすことに使われない支出は投資の観点で言うと負債なので持ち家は負債です。間違いない。
間違いない。ただし、自分で住み続ける場合はです。人に貸す場合は違います。
ローンは自分で払わない
まずこの考え方を理解するかどうかだけでガチ素人が不動産投資に興味をもつ大きな一歩になると思いました。本当にこの考え方でかなり自分も先に進んだと思います。
ローンは自分じゃなくて他人が返してくれるんです。
丁寧に説明すると、家をローンで買うと当然毎月分割でローンを返済しますが、その家に他人が住んだ場合はそのローンはその他人が払ってくれます。単純に毎月のローン返済額と入居者が毎月あなたに払ってくれる家賃を同じ額にすれば良いだけです。
これをローン期間中ずっと続ければ、例えば1,000万円の物件を35年ローンで買ったとして期間中はずっと他人が払ってくれて35年後にはタダで1,000万円の物件が手元に残るわけです。
これ個人的にはめっちゃ感動したんですがみなさんそうでもないですか?
「いや、1,000万円の物件が35年後も1,000万円なわけないでしょ」なんで野暮なこと言わないでください笑
とにかく自分が乗るための車とかを買うときのローンと違う考え方だってことだけ分かってください。あと自分が住む家を買うための住宅ローンと人に貸す家を買うための事業用ローンは似て非なるものなので興味が出た方は是非調べてください。
あとは分岐ルート
「ローンを自分で払わなければ良い」という点だけ理解すればあとはやり方が分岐していきます。ここが不動産に関する考え方の違いが一番出るところなのかなと自分は思ってます。
「毎月の家賃をもっと高く入居者から取れればローンを払っても毎月利益出るよね」とか
「35年待たずに5年後に同額で売り払えば5年間他人が払ってくれた分だけ利益出る」とか
「毎月の家賃が足りなくて赤字になってても将来的に地価が爆上げするエリアを買えばいつか売却で利益出るよね」とか
…などなど。
絶対的な正解はないのでどれが自分に合っているかを見出すのが大変なのですがそれは次の記事で書きたいと思います。
その他ローンへの考え方と五輪
五輪や今後の日本経済への考え方もローンへの考え方に基づいているので一緒に説明します。
まず「ローンは他人が返す」を理解した方は、頭金や金利が低い方がいいというのは分かっていただけると思います。
まず頭金はゼロがいいですよね。せっかくこれから毎月他人がローン払ってくれるのに最初に自分で負担する意味がないです。フルローンといって初期費用とかも全部ローンで賄えるのでその方がいいかなと(自分は)思います。頭金も持ってないし。
次に金利ですが、金利の分だけ物件の返済額が高くなるので低い方がいいですよね。毎月の家賃を下げられた方が入居者もつきやすくなりますし。では2020年現在の金利の相場は高いのでしょうか低いのでしょうか?結論、低いです。調べていただきたいですが一応参考記事。
これは日銀がマイナス金利を続けてくれているからですかね。経済動向について書くのはこの記事の目的ではないので詳しくは書きませんが近年は異常な低金利でローンが借りられます。では五輪後は?
もし多くの人の想像通りに五輪後に景気が悪化したとしたら銀行はローンの金利をあげてしまう可能性があります。だから悪化が多少想定できてもローンは今が借り時ということですね。
ちなみに日銀がこれ以上金利を下げると銀行が倒産してしまうので黒田総裁は「下げるかもしれない」とコメントはしますが下げたことはありません。
あと五輪後の不動産市場だけでいうと(東京に関しては)下がらないのではないかという見方が強いです。五輪後も東京一極集中の人口推移が変わらないことと、それに伴って単身世帯が増えることで住宅需要が下がらないことが理由です。
これらの見方も人によって言う事が違うのでみなさんも興味が出たら調べてみてください。
最後に
私たちは今この瞬間も「他人のローンを返している」ということは意識しておいても良いかもしれません。
不動産の仕組みが少しわかってくると自分の払っている家賃の理由も分かってくるので面白いです。
一生他人のローンを払い続けるのか、払わせる側になるのか、考えてみても良いかもしれませんね笑
では。
その③はこちら
ガチ素人が不動産投資を始めた記録①
ガチ素人が不動産投資を始めた記録①
今年の2月から不動産投資の勉強を始めて、1ヶ月ほどかけて今回1件目の契約をすることになったのでここまでの記録を残しておくことにしました。
最初に書いておきますがこの記事にはどんな物件が良いかとかどんな業者が良いかについて具体的なアドバイスはありません。なんせガチ素人なので。
この記事は素人が不動産投資を始めるに当たって思い浮かぶ疑問やハードルについて自分の経験と勉強した結果の知識を元に書き残しておくものです。間違った内容や偏った知識があることは十分考えられます。くれぐれもご注意ください。
記事は3作の構成を想定しています。
まず①はガチ素人の不動産投資への印象と疑問
次に②はそれら印象と疑問への自分なりの答え
最後③は1件目購入までにやったこと
繰り返しますが全て素人の意見です。
不動産への印象
まず最初に家を買うこと(不動産)というものへの自分の第一印象ですがこんな感じです。
- 持ち家は負債でしょ?
- 金額がでかいから怖い
- 五輪後に下がるんでしょ?
まず、昔読んだ「金持ち父さん・貧乏父さん」に持ち家は負債と書いてあったことと、自分の両親が一軒家を建ててローン返済に苦しんでいるという現状、が自分にはかなりマイナス印象でした。
余談ですが「金持ち父さん・貧乏父さん」は普通に金融教育についてわかりやすく書いてある本なので投資素人の人はぜひ読んでみてください。派生シリーズが異常に多い事とマルチ商法の勧誘によく使われているという点以外は良い本です笑
あと「3.五輪後に下がるんでしょ?」は素人なら誰でも思うんじゃないでしょうか?日本の景気そのものが五輪後に停滞するだろうっていう想像は投資とかやったことない人でもまず思い浮かぶことなんじゃないかと思います。どう考えてもそうでしょ。
でも、これに関しては調べていくと特定の条件であればオリンピック後も価値はおそらく下がらないのでは、ということと五輪前に不動産を買うことに実はメリットがあるということが少しわかりました。
不動産投資への印象
次は自分の感じていた不動産投資への印象です。↑の画像は不動産王の印象です。
自分の住む家を買ったり借りたりするのではなく投資目的で家を買うという行為の印象はこんな感じ。
- マンションを建てて貸す富豪の遊び
- バブル崩壊
- 現金一括で買う
まずマンションを建てるなんて何億かかるかわからないし大金持ちの遊びだと思ってました。マンションがひと部屋から買って貸せると知ってるあなた、尊敬します。知らなかったです。
次にバブル崩壊。詳しくはわからないけどバブルの時ってみんなアホだから土地を買えば必ず価値が上がって高く売れると信じてたんでしょ?そして土地の価値が上がらなくなって崩壊したんだよね?不動産投資ってそういうアホのやることでしょ。って感じ。
全く同じ認識の人はそもそもバブル崩壊への理解が足りていないのでオリラジあっちゃんの動画見てください。自分も最近これで理解しました。
最後の「現金一括で買う」っていうのはローンという存在への印象が悪いことによるものです。自分の両親も車とか家のローン返済をしていますし幼い頃から「お財布にある以上の買い物をしないこと」と教えられていたのでこの悪印象はかなり強かったです。
ローンが嫌だ→てことは多額の現金がないといけない→自分には無理な話、という思考回路で不動産投資について興味すら持っていませんでした。
きっかけ
記録①の最後にはこんな印象を持っていた自分がどうして不動産投資に興味を持ったかのきっかけを書いて終わります。
きっかけは簡単で、「自分の同期が始めたから」です。
その同期はよく株式投資の話とかをしていた仲だったのでお金についてはよく情報交換していましたが、マンションを買ったと聞いた時はびっくりしました。
しかも自分が住むのではなく人に貸して利益を得るためだと言っていたので何かに騙されてるんじゃないかとさえ思いました。
そんなきっかけから自分でも色々と調べ始め、転職から半年経ったこのタイミングで決意して購入に踏み切ったというわけです。この転職も実は重要な要素だったりするのでですが、それはまた次の記事で。
その②へ
Half a year has gone.
ただ雑多な備忘録として、2つの項目について書いておく。
「転職」から半年
「瞑想」から半年
「転職」から半年。
新しい会社にも慣れて、仕事内容も理解して、順調といった感じ。チームはすごく良い雰囲気だし言いたいことは自由に言えて好きなように働ける。
高い目標を課せられているが手段は問わずに、というよりプロセスにどう自分のクリエイティビティを発揮できるかを試されている感覚がすごく肌に合っている。
人によっては「マイクロマネジメントがされていない」という不満があるようだし、細かいコントロールの不足でパフォーマンスが安定しないチームも確かにあるようだ。
とにかく、自分のポジションには至極満足している。
一方で、成長性については少し疑問がある。成長性というのは自分についてと会社全体について。
自分の成長については自分で責任を持って努力すべきことだが、あまり困難で挑戦的な業務は少ないように思える。前職は(主に業務量の多さになってしまうが)定期的に自分の限界に挑むような感覚があった。
もちろんそれが全て良い挑戦だったとは思わない。
明らかに終わらない作業量。朝まで働いても誰も助けてくれない。前提もわからない大プロジェクトに突然放り込まれたり、激怒したクライアントと協力会社の間をなんとか取り持って調整したり..。
恐ろしくなって音が聞こえなくなって視野も狭まるような感覚。とても思い出したくない経験ばかりだが、ハードルを越えている実感は確かにあった。
プレゼンの前日に明け方まで仕事してシャワーを浴びに帰って一張羅のオーダースーツに着替え、むかつく胃を無視しながらクライアントに向かう日。そんな日はもう訪れないんじゃないかとさえ思う。(スーツももう着ないだろうし)
ただ、よく考えるとあれらの挑戦的な仕事は全部降ってきたものだった。ジャンプの漫画が主人公のレベルに合わせてちょうど勝つか負けるかの敵を出してくるみたいに。
だからこれからは自分で敵を見つけに行かなきゃいけない。そういうことなんだろう。
会社全体の成長性。については、正直かなり厳しい。
ほぼ確実に10年後には残っていない会社だと思う。半分遊びみたいなサービス。全然シリアスじゃない。僕たちはGoogleにはなれない。だからこそ常に自分を磨き続けていつでも飛び出せるようにしておこうと思うんだろう。
でも、半分遊びだって心のどこかでわかっているからこそ、とてつもない経費をかけて会議をするためだけに全社員をサンフランシスコに集めたりするところは大好きだよ。
パーティがいつか終わるからって今を楽しまない理由にはならない。
「瞑想」から半年
11泊12日の瞑想修行に行ってからも半年が経つ。
「どんな変化があった?」って聞かれるのでここに書いておく。
まず、修行の最後に言われた「これから1年間、朝夕の瞑想を続けること」に関しては残念ながら1ヶ月目くらいでやめてしまった。リマインダーに瞑想を催促されることが憂鬱になってきたあたりですぐに止めた。それからは気が向いた時に30分ほどやるくらいにしている。
何が変わったかと言われても何も変わってないし、全てが変わった。
見た目にも変化はないし思考が冴えてるとも思わないけど、あの経験があるかどうかというのは自分の人生を完全に変えたと思う。なんだってそうだろう?初めてお酒を飲んだ日とそれ以前の人生じゃ何かが違うだろう。
1つ大きく変わったのは、物欲が無くなった。というより、欲望との向き合い方が変わったと思う。瞑想とミニマリズムが自分の中では強く結びついている気がする。
欲しいものができても少し考えるだけでそんなものは欲しくもなんともないと気づく。欲しいような気がしただけだ。
毎月使い切れない額の給料が振り込まれる。3ヶ月に1回は成績に合わせてボーナスも出る。でも欲しいものはない。自社株にしたり積立NISAとか現物株とかとにかく口座を空にするだけで家に物は増やさない。金額が増えていくのを見るのは楽しい。それは認めよう。
これが半年経った自分の気持ち。1年後にはAudiでも買ってタワーマンションに引っ越してるかも。anyways, またどこかで書きます。
Thanks,
ミニマリズムは消費文化を打ち砕くか
僕らは壊れてもないのに新しいスマホを買う。
まだ着られる服を捨てる。
車を替える。
引っ越す。
その日の気分のために靴を増やす。
明日の服のために雑誌を読む。
来週の旅行のための一眼レフ。
1年後の結婚式の下見に行く。
Prime Dayに張り付く。
還元セールのうちにpay payを使う。
早くゴールドカードにしたい。
増税前に買っとくものは?
あれ。
カードの請求が思ってたより多いぞ。
引っ越したから家賃も上がった。
車のローンはあといくらだっけ。
嫌だな。
インスタでも見て気を紛らわそう。
友達はリゾートで夏休み。
ストーリーにはカッコいい時計の広告。
これを買ったらいいねが増えるかな。
カードの請求は厳しいけど今使った分は再来月の支払いだし。
いいや。買っちゃおう。
でもだんだん気づいてくる。
よく考えれば必要のないものばかりだ。
化粧台にはもう香水の瓶ひとつ置けやしない。
ロフトには開けもしないダンボールが何箱もある。
もうこんなことはやめよう。モノを減らそう。
手始めにミニマリズムの本を買おう。
ミニマリスト用の小さなセンスの良い部屋に引っ越そう。
高くても「本当に良いもの」を少しずつ買おう。良いものは長く使えるんだから。
この石鹸を買うと環境団体に寄付されるんだって?それならこれは本当に良いものだ。
自然を愛するからマウンテンパーカを着よう。もうファストファッションなんか着ない。
これで安心だ。
僕は私は、もう資本主義に踊らされた哀れな消費者なんかじゃない。
自分の人生を自動化する。ことについて。
自分の人生を自動化する。生活を最適化する。
日々の煩わしい出来事に邪魔をさせない。
自分自身の甘えを認識し、覚悟や自制心に頼らない。
一方で機械的な前進に任せることで楽になる。
最近、そんなことを考えているので今回はそれをメモしておくことにしました。
昔から少しずつ自分の中で作ってきたルールと、新しく始めようとしていることと、どちらもありますが大きく3点になります。
- 生活の自動化
- 資産の自動化
- キャリアの自動化
自動化と最適化どっちの表現が良いのか最後まで迷いましたが、自分の中で1番大切なのは「余計な事を無くす」ことだったので自動化の方がしっくりくる気がしています。
「自動化」というのは自分の生活におけるUI, UXを究極に最適化していく行為だと考えているのであまり言葉の違いは関係ないかもしれません。
「自動最適化(automatic optimization)」って言葉を使った方が良いのかとも思いましたが、ニュアンスが違うのでやめています。
そんな定義の話は置いておいて、「人生の自動化」の目的は、日々の煩わしい思考や行為を削減し、人生において重要な意思決定や行動にカロリーを費やす、こととします。
下記はそのために自分が行なっていることを簡単にまとめたものです。
1.生活の自動化
まず最初は生活の自動化と最適化です。簡単に始めることができて、最も結果を実感しやすい部分。そして誰もが多かれ少なかれ毎日の家事などを簡略化するために様々なやり方を試していると思います。
自分の考え方はいわゆるミニマリズムとは違いますが、モノをできるだけ減らすことはストレスの軽減に繋がりやすいと考えています。ただ、家具が全てなければ良いというわけではなく、スマートスピーカーなどを上手く使うことで日常の不自由を減らすこともできるでしょう。
ただ、不便なことや時間がかかっていることでも日々起きていることだとだんだん慣れてしまって、改善への意識が働かないこともあります。慣れ親しんだやり方を変えるカロリーと新しいやり方で軽減できるストレス、そして変化に必要なコストを検討して導入を決定します。
- 忘れ物をしない仕組み
基本的なことですが、毎朝「昨日あれどこにおいたっけ」とか「あ!財布忘れた!」とか考えるのはめちゃくちゃにストレスだと思います。だから毎日持って出かける家の鍵やイヤホンは出口付近の小物入れに入れておき、寝坊して急いで出かける時でも何も考えずそれらを手に取って家を出ればなんとかなるようにしています。
- 洋服を選ばない
ジョブズ信者ではないですが、基本的に毎日同じ服を着ます。
白いTシャツと黒いパンツで全く同じブランドのものを複数持っていて平日の朝はそれらを順番に着ていけば良いようにしています。
前職はスーツでしたが、その時も色違いのスーツを機械的にクローゼットの端から毎日着るだけでした。朝の行動で1番手間を取るのは髪にワックスをつける時間。最適化のために坊主にする決心はまだつきません。
- 財布を持ち歩かない
休日はスマホだけで出かけます。スマホケースにクレジットカードとオートチャージのPASMOが入っているので基本的にはそれで決済。友達と割り勘をする時はQR決済サービスで送金したりされたり。ただ、上司とランチに行く時に備えて会社には財布を持っていきます。
ここはまだ自分の中で改善の余地があると思っています。Google Homeを導入していますが「おはよう」と朝呼びかけると部屋の電気をつけて今朝のニュースを流す、くらいしか使っていません。ただ、目的は生活上の余計な行動を減らすことなので新しくスマート家電を導入して自宅で行うアクションが増えるのは本末転倒なのでしません。
あと、掃除をしている時間が人生で1番無駄な時間だと思うのでもっと広い部屋に住んでいた頃は本気で家事代行を呼ぼうかと検討していました。
2.資産の自動化
昔からお金の管理は苦手で口座にあればあるだけ使うタイプなのでこれも自動化。自制心や節約に頼らない。
まず投資信託を毎月口座引き落としで積み立てます。ドルコスト平均法は最も賢く勝率の高い投資手法なのでまずこれをやります。
- 持株会とストックオプション
給料天引きや+アルファで行える投資は全てやります。とにかく自分でチャートを見て売り買いする投資行動は興味と話題のためだけに最小限に抑えます。
3.キャリアの最適化
これが今最大の課題で、どうにかしたいと思っていることです。目標は将来どうなりたいかを常に意識しなくても階段を登れるように計画すること。
例えば「自分は今営業職だけど将来はエンジニアになりたいから毎日の営業の仕事の中でも開発に関係する業務があれば積極的に参加し、勉強・理解していくようにする」とかは最悪だと思っています。
忙しい毎日に目の前の仕事以外のことを心に留めておいてチャンスがあれば学ぼう、なんていうのは無理に等しいしストレスでしかない。自分の最終目標に向けて人生のフェーズ分割と必要事項の確認を行い、1年・3年・5年とかのスパンで進捗確認だけすれば良い状態にしておきたい。
目の前の業務をこなし続ければちゃんと人生が進捗するようにする。今の業務で難しいのならそのために職場を変える。
仕事の後や休日に勉強する、というのもできるだけなくします。もし今の業務だけで全て必要な事が学べるかどうか難しい場合には自分の仕事用のスケジュール表に勉強時間も組み込み、長期間で計画をあらかじめ立ててあとはその通りに行動すれば良いだけにする。
「勉強しなきゃ」という意思を心に留めて「時間が空いた休日に」勉強する。なんていうのは超人的自制心がなければ無理だと思います。
知り合いに、食事・運動・読書など生理現象以外の行動は全てカレンダーに1年分登録しておいて毎日その通りに行動している人がいてさすがに狂気だと思いますが、究極に自分の人生を自動化していると思います。
とにかく三日坊主とか飽き性というのはどこかで自分のやる気を過信している人間のやることです。どうしても達成したいものがあるならいかに自分の精神力に頼らずに行動を継続できるかを考える。
人生の自動化、はそういう意味です。今のところ。
【転職】外資系IT企業で働き始めました【25歳】
外資ITあるある:子供部屋みたいなスペースにデカデカとイケてる英文ありがち
【転職】外資系IT企業で働き始めました【25歳】
長い有休消化を終え、やっと今月くらいから転職先での仕事が始まりました。まだまだ始まったばかりですが早速今感じていることを書いておこうと思います。
ただし、転職したばかりなのであばたもえくぼで良いことばかり書かないように、ほんの少しですが感じている違和感やストレスも包み隠さず記しておくつもりです。
ポイントは3つに絞りました。まず1つ目
①やっぱり環境は最高
いきなり良いところを書いてしまって恐縮ですが、やっぱり働く環境は日系企業など他の追随を許さない素晴らしさです。正直いくら金がかかっているのか考えるだけで恐ろしい。。
細かいことは書かないようにしますが、この記事のヘッダー写真にもあるようなゆったりソファの謎エリアがたくさんあったり、お菓子やジュースなどの軽食が無料でいたるところに置いてあったり、PCも携帯も基本最新デバイスで貸与されたり。。(フォトショやイラレもフル装備ですが使いどころ無ぇ)
弊社もGoogleをモデルにしているようなので下記の記事を読むとまさにこんな感じです。
勤務時間なんてのはあってないようなものなのでほとんど会社に行かずに在宅勤務でも大丈夫です。僕は軽食やランチを無料で食べたいので行きます笑
あと、アメリカやヨーロッパへの出張も当然あり僕も間も無く最初の出張に行きますが、平社員でもエコノミーに乗る必要はありません。でもマイルは個人のカードにつけてくれます。ホテルは普通に五つ星。どう考えてもおかしい。
これを当たり前だと思い始めたら僕も終わりだなと自分でも思います。でももちろん良いところだけではないですよ。2つ目に行きます。
②カルチャーショック
2つ目はこれから乗り越えなければいけないこと、カルチャーショックです。
これは自分でもできるだけ対策しておこうと、入社前に会社の文化や沿革について調べておきましたし、こういう本↓を読んでおくようにもしていましたが、実際はあまり役には立ちませんでした。
まず何よりも最初に思ったのが社内のインフラが全て英語。社員も(only) English Speakerがいるのでたまに会話も英語。
そんなの元から分かってることだし英語ができないわけじゃないんです!一応TOEIC 800くらいはあるんです!でもネイティヴじゃない言語をちゃんと理解するには常に気を張っておく必要があって、この小さなストレスがじわじわ効いてくる..。
パッと見てそのメールが重要かそうでないか、既読だけしてスキップして良いのかが瞬時に判断できないストレス。毎日アメリカからも社内からも数百通のメールが飛び交うのに日本語だと1秒で不要と判断できていたことに10秒かかる。これは意外と効いてきますよ。。
あと社用のPCがアメリカからの支給品なのでキーボード配列が日本と違うのもストレスですね。日本語⇄英語の切り替えアクションがちょっと面倒だし、ショートカットも少し違う。Enterキーがやたら小さいのはなんなんだこれ?
そしてこんなショックはまだまだ序章なのです。。
③Bigger カルチャーショックとプレッシャー
大きなカルチャーショックのまず1つ目は良い意味でのショックで、それは徹底された理念の浸透。
ドラマ「シリコンバレー」で揶揄されていたように、御多分に洩れず弊社も"make the world a better place"みたいな外資ITベンチャーあるあるな理念を掲げています。(本当の文言は書きませんよ)
でもちゃんとそれが浸透しています。
自分の業務がただ利益を追うものになっていないか?今期の目標設定は"make the world a better place"(世界をより良くするためのもの)になっているか?という視点で本気でマネージャーと面談をします。
前職も一応理念というか標語のようなものはありましたが、社員同士の冗談で使うくらいで評価基準にはなり得ませんでしたし、そもそも評価によって給与が大きく変わらないので誰も気にしてませんでしたね。
その他にも行動規範や必要なスキルがかっこいい英語で決められていて、CEOのイケてる写真とともに熱っぽく語られています。バカバカしいと斜に構えるのは簡単ですが、社内にそんな人はいないし、みんな理念とミッションに前向きな捉え方をしていると思います。
最後が、これも覚悟していましたがやはり厳しいカルチャーショックポイント。実力主義です。
少し前にこんな記事が出ました。(弊社ではないです)
Netflixは極端な例ですが、外資の(元?)ベンチャーなら大きくは違わないと思います。
アメリカでは報復や訴訟の恐れがあるのでクビと決まるとその瞬間会社から追い出されます。ある朝PCにログインしようとしてアカウントが消えていたことでリストラに気づくこともあるそうです。(これはマジで社内で聞きました)
本人の致命的な問題ではなくコスト削減などの仕方ないリストラの場合は十分な退職金と転職のための推薦状がもらえるそうですが。。
やはりこのへんはめちゃくちゃドライなので、ちゃんと結果を出し、それをちゃんと上司や同僚にアピールすること。優秀かつ、優秀をきちんと認識されていることがとても重要になってきます。
異常な高待遇には一流のビジネスマンであるという前提があるわけですね。
僕も辞めるときは自分の意思かつステップアップのために辞められるように頑張ります。。
最後に
チームの上司に言われたことで気をつけようと思ったことがあるので最後に書いておきます。
この会社の待遇の良さは給与面にもたっぷり現れていて(僕はまだ若い&結果もないので最下層のランクですが)20代の先輩でもトントン拍子でPromotion(昇進)された人は普通に1,000万円どころじゃないです。先輩とふるさと納税の話をしていた時に「あ、これはやばいな」と思いました。
だからこそ言われたのは「地に足つけて生きろよ」と。
いつクビになるかわからない状況で生活レベルをあげて調子にのると恐ろしいことになるぞと結構マジな感じで言われました。
今は諸事情で立地だけ良くてクソボロいマンションに住んでいるのでしばらくは引っ越しとか考えずにちゃんと資産形成していこうと思います。てかこの会社、不動産ローンとか組めるのかな..。
以上。