海外経験ゼロの僕が外資系で転職活動をした記録 Part.2 -エージェントは必要?-

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前回は僕が外資系転職を始めたきっかけ(?)と外資系にも難易度ランクがあることについてお話しました。

Part.1はこちら

 

今回は転職ステップの「情報収集」以降をエージェントの面を中心に書きたいと思います。

たぶんこのパートは日系企業転職でも役に立つのではないでしょうか。

 

海外経験ゼロの僕が外資系で転職活動をした記録 Part.2 -エージェントは必要?-

先に僕の場合について書いてしまうと、エージェントは役に立ちませんでした

これには理由があります。

 

Googleは有名ですが、一部の外資系企業では(日系もあると思いますが)ダイレクトリクルーティング(Direct Recruiting)といって企業が自社でリクルーターを雇って採用活動をしている会社があります。彼らのリクルーターGoogleなどその会社の社員として様々なチャネルで転職者に声をかけていくわけです。Googleにはこの応募方法しかありません。(もしくは社員の紹介)

 

僕も内定をもらったのはこのダイレクトリクルーティングしている会社からだったので結果的に転職エージェントのお世話にはなりませんでした。

 

ただ、全く登録も何もしなかったわけではないですし、すごく勉強になったところもあるのでそれを今回はまとめていきます。

 

転職のチャネル

まず転職先の会社にアプローチするためのチャネル(経路)は僕の知る限り下記のようになっています。

 

  1. ダイレクトリクルーティング:声をかけられるもしくはサイトなどから応募。
  2. エージェント:転職仲介業者に紹介される。ヘッドハント含む。
  3. リファラル:社員の推薦を受けて応募する。

 

それに加えて各チャネルが発生するプラットフォームが分別されます。

 

  1. SNS:LinkedIn
  2. エージェントプラットフォーム:Biz Reachとか
  3. 転職サイト:リクナビとか

ややこしいので略図にしてみました。

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こんな感じです。

1番上は説明不要ですね。社員の方に人事を紹介してもらったり、採用サイトから直接連絡をしたりします。例えばGoogleはこんな感じ

 

次が、僕も最も活用したLinkedInのようなSNS

知らない人はほとんどいないと思いますがLinkedInはマイクロソフトが買収したビジネスマン向けのSNSで、ここが外資系就活では最大のプラットフォームだと思いました。

 

登録してプロフィールに学歴・職歴を英語で書き、見よう見まねで作った英文Resumeをアップロード。「転職シグナル」を「積極的に機会を探している」に設定したら、とにかく毎日英語で連絡がバンバン来ます

 

連絡してくるのは企業の人事の人、つまりダイレクトリクルーティングか、個人でエージェント業をやってる人、もしくは外資系の人材会社に勤めているエージェントになります。

 

連絡先を載せているので突然朝8時に英語で電話がかかって来たりして、それに答えているだけでもかなり英語で自分を説明する練習になりました。

 

ここで1つ目のポイントですが、LinkedInで連絡してくるようなエージェント達はガチのごりごりノルマとかある人たちなので「見込みがありそうだな」と思われれば親身に接してくれますが、そうでないとすぐに連絡が途絶えます。めちゃドライです。

 

ResumeとかCVみたいな応募書類を添削してくれることもほぼないと思ってください。彼らは即紹介できて金になるような人材を探しています。

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次がBiz Reachみたいなエージェントプラットフォーム。転職サイトとも言いますがちょっと分かりにくいので書き分けます。

これは僕も転職活動を始めるまで知らなかったのですが、エージェントプラットフォームとリクナビみたいな転職サイトは全く違います。(初歩的な話なので知ってる人は読み飛ばしてください)

 

Biz Reachは個人や人材会社に属しているエージェントが転職者に連絡を取るためのサイトです。一方でリクナビリクルートの社員が人材紹介業を行うための登録サイトです。(めちゃめちゃ名指しで書いているので訂正依頼が来たら全部伏字に書き直します)

 

エージェントプラットフォームに登録しているエージェント達は成功報酬型で、転職者が自分の紹介した企業に入社したらその人の契約年俸の30%程度(平均)をもらえます。

これすごくないですか。初めて聞いたときびっくりでした。600万の人材入社させたら200万ですよ。年に2件決めたら暮らせる..。本当にそう単純な話なのかは知らないです。

 

だから彼らはできるだけ年収高いところに入社させようと交渉や指南をしてくれます。ただ当然ながら手っ取り早く手間がかからずに決まったほうがコスパがいい。ここのバランスが重要です。先述の外資エージェントたちは完全にコスパ主義で案件紹介だけ。それに比べればBiz Reachで会った人たちはいろんなタイプがいたと思います。

 

彼らもエージェントになる前に実際に業界で働いていた人たちが多いので「私はマスコミ業界が得意です」「私はIT系出身で」とか人によって得意領域が違います。

 

なのでコツとしてはとにかく会いまくる。これがポイント2つ目。20人くらいは会う覚悟が必要です。

メッセージや会ってすぐにいろんな会社を紹介し始めるようなのはコスパ主義系なので即切り。まず会って最初の1時間で「本当は何がしたいのか」「5年後、10年後どうなっていたいか」とかからコンサルティングしてくれる人は信用できると思います。

 

嫌な裏話だと、最初に例えば「マイクロソフトに入社できますよ」などと言って超有名企業を受けさせてわざと最終で落とし、あとがなくなったところで成功報酬率が高い無名企業に入社させるような悪徳エージェントもいるんだとか..。

 

最後に背中を押す一言はこんな感じなんだそうです。

「あなたは○○の最終まで行くような優秀な人材です。小さい会社に入ってもきっと成長して次の転職では大きなチャンスをつかめますよ」ひでぇ。

 

そんな目に合わないように大事なのはまずエージェントに会う時に切羽詰まって辞めたいことを伝えないこと。足元を見られます。

「今のポジションでもやりがいは感じていて辞めたいとは思っていません。ただ、自分がやりたい○○ができるようなもっと良いチャンスがあるならご紹介ください」というコミュニケーションの取り方が良いでしょう。

 

ただ、僕が結局お世話にならなかった理由としては、外資系に強いエージェントがほとんどいませんでした。中にはすごく良い人もいたのですがやはり日系転職向きなサービスだと思います。

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だいぶ長くなってしまいました。最後はリクナビとかの大手転職サイト。外資系だとJAC リクルートメントとかマイケルペイジとかあります。僕も登録しました。

 

大手転職サイトの良いところ、特に日系のリクナビとかの良いところは自己分析とか書類作成を手取り足取りやってくれるところ、です。

正直彼らと応募先企業とのコネクションはあまり強くないですし、成功報酬も少しあるかもですが基本はその人材会社のサラリーマンなので交渉力とかは微妙です。しかし何もわからない人向けのホスピタリティは最高かと思います。

 

Bizとかだと何十人も会わないと出会えないような人生の目標から逆算してくれる系の超丁寧コンサルティングが受けられる、らしいです。すみません、使ってないので体験がないです。

 

あとは外資系の転職サイト。JACとかマイケルペイジとか。

正直ここが一番使えなかったですね。わざわざ会社まで赴きましたが時間の無駄でした。とにかく適当に面談してあとはメールで案件投げてくるだけ。

 

無駄に外資のノルマっぽさが残っていて、そもそもサイトで登録する時に確か現年収が500万以下だと登録すらできないです。そして次のターゲット年収が700万以下だと紹介案件がほとんどないと言われるそうです。まぁそれははっきりしてて良いんですがね。

 

僕の場合はギリギリ条件満たす感じだったので対応が適当だったんだと思います。「Amazonとか行きたいです」「無理ですね」って感じでした。(体感です)

有望だとちゃんと応募先の会社に合わせた面接対策や書類作成をしてくれたりしてすごく使い勝手いいそうです。まぁ800〜1,000万overを目指す人向けなんでしょう。

 

最後にまとめておくとこんな感じです。※個人の感想です

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とりあえず全チャネルからアプローチしてみて自分の目的、レベルに合わせて使い分けて行くといいと思います。

 

次回は実際の書類作成、面接対策について書くつもりです。エージェントとかからアドバイスを受けてないので全部自己流ですが参考になれば幸いです。

 

それでは。

Many Thanks,

 

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